自作の楽しさ

自作の楽しさ




初めに

ハリーさんのGGミクロ拡大鏡自作のツイートを見て、最初に思ったのは「いいなぁ」でした。



僕はGGに余り興味が有りませんし、そもそも持ってません。
ミクロの存在も最近知りました。
つまり、欲しいという意味の「いいなぁ」ではなく「良い自作だなぁ」「絶対楽しかったろうなぁ」といったニュアンスでしょうか。

僕もゲームのシミュレーター作りや、ゲーム機/周辺機器の改造をやっています。
以下全てひっくるめて、自作とします。
何故こんな事をやってるのか、目的は、意義は、そして何が楽しいのか。
イマイチ分かってなかったので、それを考えてみました。



自作で得られた物

ゲームシミュレーターの自作で得られた物は、やはり本物では有り得ないシチュエーションを楽しめる点でしょうか。

覇邪の封印では仲間を増やしたり減らしたり、アイテムも自由自在です。
無論、アクションリプレイ等を使えば本物でも可能ですが…。

ファンタシースターダンジョンシミュレーターは小さい物ですが、エンドレスのダンジョンを高速~低速移動出来るのはアレだけです。
サントラをBGMに使えば、臨場感がグッと出ます。

ランドストーカーシミュレーターは、何といってもマサンの広場や教会でやった、ブロック積みまくりです。
本物では絶対に出来ない、大量のブロックの上げ下ろし。
アホの字を書いたり、持上げると「ダラララララッ」と順に落ちるのが爽快でした。
高所からの落下も爽快でした。
本物ではあそこまで登れるシチュエーションは有りません。


ゲーム機/周辺機器の改造はどうでしょうか?

メガドライブ用S端子ケーブルは、サードパティ製品が売られています。
自作する意義は「多少安上がりかな」くらいしか有りません。
しかし得られた感動は筆舌に尽くし難いです。
元々のコンポジットビデオ出力が同社過去機器や他社機器と比べて格段に悪かったせいも有りますが、まるで違う画質に驚かされました。

マスターシステムのS端子出力は、社外品が有るんでしょうか?
もし無ければ、大いに意義が有るでしょう。
メガドライブ程では有りませんが、かなり画質は向上しました。

メガアダプタ+FM音源はどうでしょう?
コレは個人的には究極の物でした。
極論すると、マークⅢ/マスターシステムが不要になってしまいました。
コレとSG-1000Ⅱとメガドライブさえ有れば、カートリッジ物は全て対応します。
尤も、一部タイトルは不具合が出るようです。
持ってるタイトルの全てをチェックした訳では有りませんが、
例えば「イース」の描画が一部おかしくなります。


メガドライブ+メガアダプタの場合


マークⅢ/マスターシステムの場合


ニセアダプタはどうでしょうか?
コレは非常に微妙な所ですが、メガジェットで使えます。
一応の意義は有りますかね…。


やたらと縦長になってしまう


コレを使ってマーク3タイトルを遊ぶ場合に本体のコントローラーを使うと振動で確実にフリーズするので、
外部コントローラー接続にしないとダメという不便な代物です(笑)
マスターギアコンバーターのような安定感が有る、メガジェットの仕様に合わせた形状で新たに作りたいですね。
メガジェットで使えるという事はメガドライブ2でも使えるでしょう。
所持して無いので試せませんが、テラドライブやワンダーメガでも使えるかも知れませんね。



そうじゃない、そこじゃない

以上、意義や得られた物を考えてみましたが、書いてる最中に違和感を感じました。
違和感と言うよりも、何か足りない感じです。
ハリーさんの作った物、僕が作った/改造した物は、極論すると作らなくても問題無い物ばかりです。
シミュレーターでの「有り得ないシチュエーション」は唯一無二に感じますが、アクションリプレイ等のメモリ書き換え系のアプローチで実現可能かも知れません。
ハード系の物は買えば済む物や、別の組み合わせで足りる物が多い気がします。

しかし我々は非常に満足出来ました。
何故でしょうか?



多分コレかな

何かの為に作り足したり改造したりする際、元々のソフト/ハードを研究します。
ハードなら計ったり測ったり、回路図を見て悩んでみたり。
損傷無しにガワを開けるチャレンジから始まります。
古いハードなら、開けたらまずは清掃です。
ガワを洗い、基板を綿棒等で慎重に清掃します。
既存のパーツを壊さない様に交換パーツを外したり追加したり。

ソフトなら、実際に操作したり動画撮影して1フレームずつ動かしたり、
音を録音して加工したり、絵をキャプチャして加工したり。
こういった行為の末に、目的の物が出来上がります。

その過程でソフト/ハードに非常に「近付く」気がします。
「親密」になり「愛着」が湧いてくる気がします。
僕は変質的なので「仲良く」なった気さえします。

世間一般には理解されないかも知れませんが、この過程が有ってこその成果物なんでしょう。
こういった「手塩に掛ける」行為と「少し便利になる」部分が合わさって「楽しい自作」になるのでは、と理解しています。
結果、市販製品と同等品が出来上がったとしても、それは自分にとってのオンリーワンです。
自分にしか分からない価値が溢れんばかりです。



終わりに

僕のようなオタク/マニアの中には「作るまでが楽しい」「作っても使わない」人も居ます。
しかし現在僕は、S端子出力の美麗さ、メガアダプタ+FM音源の利便性、FCカラーのSEGA8bit機用ホリコマンダーの操作性を堪能してます。
去年と比べて環境がガラリと変わって、興奮の度合いがまるで違います。
損傷/破壊の危険性は常に付き纏いますが、やはり自作は良いですね。








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